さらたふれんず[4話]
おかでジャンメイたちとわかれ、
ゆきやまにむかったテバヤシくん。
ゆきやまはふぶきがふいて、
いちめんまっしろです。
「ゆきやまについたけど…
まっしろでなにもみえないんだよ…」
さきのみえないまっしろをあるくうちに テバヤシくんはまいごになってしまいました。
「ずっとあるいてたら…ねむたくなって…
も…もうだめなん…だよ…」
バタッ
ついにテバヤシくんはたおれてしましました。
ヒュー…ヒュー…
あたりにはつめたいかぜだけがふいています。
ザッ…ザッ…
「いたっ!なんかつまづいた…ヤシの木…?
こんなところになんでヤシの木が…まぁえっか、もってかえろ!」
――――――――――――――――――――
「ん…あったかい…?ここは…?」
「おっ、やっと目さました?
アンタゆきやまのまんなかで
たおれてたんやで」
「きみがたすけてくれたの?」
「せやで!…まぁほんとは
めずらしいもんおちとるな~おもって
もってかえってきただけなんやけどな・・・
よくみたらいきててびっくりしたわ。
あ、ミルクセーキいれたけどのむ?」
「そうだったんだ…
ありがとうなんだよイエティさん!!」
「…イエティ?」ゴゴゴゴゴ…
「へ…?」
「だれがイエティやねん!!」バキィッ!
「ヒッ!?こ、コップがこなごなに…!?」
「ウチにはごりたまってカワイイなまえが
あんねん…それを…イエティ…」
「うわぁぁぁぁん!!!!!」
「うわあああ
ごめんなんだよぉぉぉぉぉぉぉ…!?」
―――――――――――――――――――――
「ぐすん…ぐすん……」
「ほんとにごめんなんだよ…」
「ぐすん…まぁええわ…
アンタのなまえは?」
「ぼ、ぼくはテバヤシなんだよ!」
「おぉ、よろしくテバヤシ!」
「よろしくなんだよ!」
「ほんでこれからアンタどうするん」
「うーん、もうちょっとゆきやまで
おともだちをさがしたいんだけど…
さっきみたいにたおれちゃったら…」
「それならうちでゆっくりしていきや!
あしたは はれるみたいやし、
そのときにさがしにいったら?」
「いいの!?じゃあそうするんだよ!」
「うんうん!それにあしたはおかにすんでるウチのともだちがあそびにくるから おかまでいっしょにかえってくれるとおもうで!」
「わぁ! もうまいごにならなくてすむ!
なにからなにまでありがとうなんだよ!
イエ……ごりたま!!」
「なんて…?
いま言いかけたよな…?」ゴゴゴゴゴ…
「あっ、いや、きのせいなん…だよ」
「うわぁぁぁああぁぁん!!!!!!!!」
「ごめんなんだよぉぉぉぉぉ!!!!!」
こうしてゆきやまでごりたまと
なかよくなった(?)テバヤシくん。
つぎはどんなふれんずとであうのか…
テバヤシくんのたびは まだまだつづく…
文 : テバヤシ
絵 : 皿田なななっ
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